もずの独り言・はてな版

半蔵ともず、はてなでも独り言です。

【みんな生きている】シェーンバッハ・サボー(2)/古屋圭司編

古屋圭司拉致議連会長、元拉致問題担当大臣衆議院議員

《様々な取組みで拉致問題解決の背中を押してほしい》

■諦めないことが北朝鮮への圧力

皆さん、ご苦労様です。

今年もこうやって開会することになりました。皆様と同じ心境です。しかし、今飯塚さんが言ったように、絶対に諦めることなく、被害者が戻ってくるまでこの活動を続ける。これが北朝鮮に対する熱意であり圧力です。

さて今年になって、米・朝の歴史的な首脳会談を初め、大きく北朝鮮の環境が変化をしてきました。その背景にはやはり、日・米同盟を基軸とし、世界各国が共同歩調をとって北朝鮮に強い圧力をかけた。

金正恩キム・ジョンウン)は大変クレバー(賢い)であるとか、冷徹であると言われていますが、私はそれは間違っていないと思います。だからこそ、総理がいつもおっしゃっているように、「北朝鮮が今のスタンスを変えない限り未来を描くことはできない。これを分からせることだ」。そのために世界各国が協力をしてきた。その結果、金正恩委員長自身が舵を切り始めました。

■早くカネが欲しいから北朝鮮は日本の悪口を言う

しかし例えば、『労働新聞』とか「朝鮮中央通信」を見ると、日本に対して非常に厳しい論調です。また、「拉致問題は解決済み」とか、戦時中のことまで引き出して、同朋を拉致したのは日本だから賠償せよとまで言っています。

なぜか?

北朝鮮が一番欲しいのは日本の財政的支援なんです。だからこそ北朝鮮は、得るものは最大限に、譲歩するのは最小限に、これが北朝鮮のマインドそのものです。

そういう認識を持った上で、我々議員連盟は、あるいは政府は、関係者は、まなじりを決して最後のの胸突き八丁に臨んでいかなければならないのです。

■日朝国交正常化議連と南北首脳会談

しかし皆さん、ちょっと懸念事項がありますね。

敢えて言います。

それは最近突然再開した日朝国交正常化議員連盟の動きです。北朝鮮は非常に敏感に察知しますから、揺さぶりをかけてくることは間違いありません。拉致問題解決のためにマイナスこそあれ、プラスは何もありません。私はこのことをはっきりと強く訴えたいと思います。

もう一点。少し前に南北首脳会談が行われました。首脳宣言を見てみると、民族自決の理念に基づいて、南北統一をするためにあらゆる取り組みをしていく。

その中には離散家族の問題もあります。しかし、核・ミサイルの問題については、検証可能で不可逆的な取組み等の文言は一切ありません。

それから平壌共同宣言では5項目にこの問題があります。私は韓国の前のめりの姿勢に非常に懸念を感じます。日本やアメリカ、そして関係国がしっかり是正するような働きかけをしていく必要があると思います。

強固な日・米同盟の結果、トランプ大統領安倍総理の個人的な信頼関係を醸成しました。6月の米・朝首脳会談では、初めてトランプ大統領金正恩委員長に対して、拉致問題の重要性をしっかり明言しました。

今日この後、総理はアメリカのニューヨークに行かれますが、トランプ大統領とも当然会談をされます。その中味については色々なフォローアップをしていくのでしょう。許される範囲内で言及もあろうかと思います。

■最後は総理が北朝鮮と直接対決

確かに我々は、拉致問題解決のためには最大限アピールしていく必要があります。しかし、拉致問題北朝鮮と日本の二国間の問題であり、総理が言われるように、金正恩委員長と向き合って、まなじりを決して、覚悟を持って協議をして拉致問題が解決する。これ以外に方法はありません。

そのために今、政府も関係者もありとあらゆる工作を使ってやっています。私たち議員連盟はその取り組みに全面的に支援をして、我々としてもしっかり後援をしていきたいと思います。このことをお約束したいと申し上げます。

今日はこれだけ大勢の方に来ていただいています。皆さんが北朝鮮に対して、同じ意識を持って声をあげていくこと、そして国民のみなさんが取り組んでいただくことをお願いします。

今日の決議にもありますように、ブルーリボンを使った活動とか、「めぐみ」の学校上映とか、最近ではお芝居(「めぐみへの誓い-奪還-」)も各地区で講演をしています。こういうものを活用して、すべての国民が北朝鮮に対して強い意志を持って発信をしていく。これらの取組みをしていくことが、拉致問題の背中を押していくことになります。

皆様方の最後の協議に向けてのご支援を心からお願いいたします。

ありがとうございました。

■政府拉致問題HP

http://www.rachi.go.jp/

警察庁HP

http://www.npa.go.jp/

救う会全国協議会HP

http://www.sukuukai.jp/

特定失踪者問題調査会HP

http://www.chosa-kai.jp/

◆昭和53(1978)年6月頃

元飲食店店員拉致容疑事案

被害者:田中 実さん(拉致被害時28歳)

欧州に向け出国したあと失踪。

平成14年10月にクアラルンプールで行われた日・朝国交正常化交渉第12回本会談及び平成16年に計3回行われた日・朝実務者協議において我が方から北朝鮮側に情報提供を求めたが、第3回協議において北朝鮮側より北朝鮮に入境したことは確認できなかった旨回答があった。

平成17年4月に田中 実さんが拉致認定されて以降、政府は北朝鮮側に対し即時帰国及び事案に関する真相究明を求めてきているが、これまでに回答はない。

兵庫県警HP

http://www.police.pref.hyogo.lg.jp/

救う会兵庫HP

http://www.sukuukai078.net/04.html

救う会兵庫facebook

http://www.facebook.com/sukuukai078

[In or around June 1978: Former restaurant worker abducted]

Abductee: Minoru Tanaka (28, male, Hyogo Prefecture)

Disappeared after departing Japan for Europe.

The GoJ requested that North Korea provide information on this case at the 12th round of Japan-North Korea Normalization Talks held in Kuala Lumpur in October 2002 and all three Japan-North Korea Working-Level Consultations held in 2004. During the third round of consultations, North Korea asserted that there is no evidence that Mr. Tanaka had ever entered North Korean territory.

Since April 2005, when the GoJ officially identified Minoru Tanaka as an abductee, the GoJ has demanded that North Korea immediately allow him to return to Japan and provide a full accounting of his case. North Korea, however, has not responded.

《特定失踪者・金田竜光さんについて》

◆氏名:金田 竜光

(かねだたつみつ)

◆失踪年月日:昭和54(1979)年ごろ

◆生年月日:昭和27(1952)年

◆性別:男

◆当時の年齢:26歳

◆当時の住所:兵庫県神戸市東灘区青木

◆当時の身分:ラーメン店店員

◆身長:180cm

◆失踪場所:神戸市東灘区

【失踪状況】

金田さんは韓国籍

田中 実さん(昭和53年に拉致)と同じ施設で育った。

昭和52年ごろ、田中 実さん拉致実行犯・韓竜大(ハン・ヨンデ)が経営するラーメン店「来大」に就職。昭和53年に田中 実さんを「来大」に紹介し、ともに働く。同年、韓竜大の誘いにより、田中 実さんがオーストリア・ウィーンに出国。

半年ほどして、田中 実さんが差出人になっているオーストリアからの国際郵便を受け取る。その内容は「オーストリアはいいところであり、仕事もあるのでこちらに来ないか」との誘いであった。

田中さんの誘いを受け、打ちあわせと言って東京に向かったが、以後一切連絡がなく、行方不明となる。

連絡がないことを不思議に思った友人が、この間の事情を知る韓竜大に再三説明を求めたが、「知らない」と繰り返す。

その後失踪した2人を知る友人たちの間で「2人は北朝鮮にいる」との噂が広まり、韓竜大に近づく者がいなかった。

救う会兵庫」は平成14年10月に韓竜大、15年7月にその共犯である曹廷楽(チョ・ジョンガリ)についての告発状を兵庫県警に提出している。

兵庫県警HP

http://www.police.pref.hyogo.lg.jp/

救う会兵庫HP

http://www.sukuukai078.net/04.html

救う会兵庫facebook

http://www.facebook.com/sukuukai078

【SEA OF MERCY】

The book named “Sea of Mercy”

13-year- old junior high school student Takeshi Terakoshi was abducted in May 1963.

He went fishing with his two uncle, Shoji and Soto-o Terakoshi. The fishingboat named Kiyomaru left for the fishing ground nearby Noto island, Ishikawa prefecture.

Kiyomaru encountered North Korean spy vessel. Spies were afraid of detection.

Soto-o and Takeshi were abducted and carried to Chong-jin city. Shoji was considered to be killed at the site.

Families, fellow fishermen and coast guard searched the area, but they could find only Kiyomaru and Takeshi’s school uniform.

They thought 3 persons were in disress and died. Funeral service was held.24 Years were passed.

In 1987, Soto-o’s sister received the letter from Soto-o and surprised.

Soto-o wrote “Takeshi and I am living in Gusong, North Korea”.

Takeshi’s father and mother visited to North Korea in1988 and met with Soto-o and Takeshi.

But they couldn’t say how they carried to North Korea because NK officials watched them.

North Korea made the story of their shipwreck accident and lifesaving.

Since then, Takeshi’s parents visited to him a lot of times but Takeshi and his family members cannot say that Takeshi and his uncles were abducted.

In 1997, Megumi Yokota case was appeared in the media and the national congress. Terakoshi’s case was also observed as an abduction case. But “he” denied that he was abducted and praised North Korea and the Kim family.

In December 2001, Pyongyang publishing company published a book named “Sea of Mercy”.

The author is Kim Myong-ho, Takeshi’s Korean name.

In that book, Takeshi wrote that they are not the abduction victims but happily living in North Korea after they ware saved. Moreover “he" denied other abduction case such as Megumi Yokota and Yaeko Taguchi in this book.

Nine months later, Kim Jong-il admitted and appologized for the abduction activities.

But North Korea still denies Terakoshi’s case as abduction and Takeshi and his family cannot say he was abduction victim because Takeshi himself is a hostage.

“Sea of Mercy”, the title is a symbol of North Korean regime.