もずの独り言・はてな版

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【みんな生きている】荒木和博編[安中市]/産経新聞

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(2018年)

-その命、見捨てますか?-

《インチキ遺骨ではなくて、拉致被害者を返せ!「拉致問題を風化させないで」荒木和博氏が群馬で講演》

群馬県安中市松井田の安中市松井田文化会館で11月10日、拉致問題講演会(群馬県など主催)が開かれた。政府が認定した拉致被害者17人以外の特定失踪者を調査している荒木和博氏を講師に迎え、来場者に

拉致問題を忘れないことが一番大事。機会がある度に周りの人と拉致問題について話してほしい」

と呼びかけた。

この日は安中市内で昭和45年に行方不明になった横田道人さん(失踪当時23歳)の妹・真藤真由美さんも姿を見せ、講演に耳を傾けた。

荒木氏は特定失踪者問題調査会代表を務めており、同会では全国47都道府県で470人を把握しているという。

■「自爆装置を付けて来る連中に良心の呵責なんてない」

講演会の冒頭、荒木氏は海岸線に柵や警備がない日本は、工作員が船で侵入しやすいと指摘。平成13年12月に海上保安庁の巡視船と銃撃戦をして自沈した工作船の写真とともに詳細な上陸方法を説明した。

工作船には捕まったときに自決できるよう自爆装置が付いていたといい、

「死ぬ覚悟で来ている人は、日本人を拉致しようが殺そうが、良心の呵責がないのでは」

と話した。

辛光洙は高崎や前橋のパチンコ屋に潜伏していた

内陸にある群馬県拉致問題とは関わりがないと思われがちだが、

「(北朝鮮は)海岸沿いだけで工作活動を行っているわけではない」

と指摘。昭和55年に原 敕晁(はら・ただあき)さんを拉致した工作員辛光洙シン・グァンス)容疑者が高崎、前橋両市内のパチンコ店に潜伏していたことを示し

「侵入してきた工作員は、いつでもどこにでもいる可能性がある」

と警鐘を鳴らした。

拉致問題の解決へ向け荒木氏は、

北朝鮮に対して我々の方から仕掛けていくべきだ」

と主張。

その一つとして北朝鮮へ向けた短波放送「しおかぜ」を紹介し、真藤さんや大沢正明知事などの音声メッセージを公開した。県外では、島根県で昭和48年に失踪した益田ひろみさん(失踪当時20歳)の母・シゲ子さんの音声メッセージを公開。涙ながらに「もう1度会いたい。放送を聞いたら連絡して」と訴えたシゲ子さんは、娘に会えないまま3年前に亡くなったという。

荒木氏は特定失踪者の家族の高齢化が進んでいるといい、

「時間がない。情報を発信し世論の関心を高めて、事態を前に進めていきたい」

と力を込めた。

講演後の記者会見では

「県内にも特定失踪者がいるということが広まれば、『他人事ではない』という県民の意識が高まるのでは」

と述べた。

荒木氏は12日、特定失踪者の家族と共に拉致問題担当大臣に就任した菅 義偉官房長官と面会するという。

■政府拉致問題HP

http://www.rachi.go.jp/

警察庁HP

http://www.npa.go.jp/

群馬県警HP

http://www.police.pref.gunma.jp/

救う会群馬HP

http://sukuukaigunma.web.fc2.com/

救う会全国協議会HP

http://www.sukuukai.jp/

特定失踪者問題調査会HP

http://www.chosa-kai.jp/

北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会HP

http://hrnk.trycomp.net/

■No Fence北朝鮮強制収容所をなくすアクションの会HP

http://www.nofence.jp/

北朝鮮人権人道ネットワークfacebook

http://www.facebook.com/nknet2015

■実録!絵で見る北朝鮮「教化所」拷問の実態「THE FACT」

https://youtu.be/QBJcDDGwdFo

■VOA拉致問題動画

https://youtu.be/o2i_u8y8GJM

■国連の北朝鮮人権調査委員会は2014年2月、北朝鮮帰還事業や拉致問題を含む北朝鮮政府による人権侵害を「人道に対する罪」と認定する最終報告書を発表しました。

<原文>

『Report of the Commission of Inquiry on Human Rights in the Democratic People's Republic of Korea』

https://www.ohchr.org/EN/HRBodies/HRC/CoIDPRK/Pages/ReportoftheCommissionofInquiryDPRK.aspx

<日本語訳>

北朝鮮における人権に関する国連調査委員会(COI)最終報告書』

https://www.mofa.go.jp/mofaj/fp/hr_ha/page18_000274.html

■加藤 健ブログ「天を回せ!ロビー活動で挑む」

http://kenkato.blog.jp/

■ベナTVHP

http://www.benamu.org

■ベナTVブログ

http://blog.naver.com/benamu1004

■ベナTVFacebook

http://www.facebook.com/bnatv1004

北朝鮮を離れて自由へ★イ・エラン★のブログ

http://blog.goo.ne.jp/aeran2000

■姜哲煥(カン・チョルファン)さん動画

https://www.youtube.com/watch?v=T8wXjTN2W8E&feature=youtu.be

脱北者トーク番組動画

https://www.youtube.com/watch?v=KJZWxe9P-L8&feature=youtu.be

脱北者・金柱聖さんの動画[前編](日本語訳付き)

https://www.youtube.com/watch?v=zCPxzwHK8fQ&feature=youtu.be

脱北者・金柱聖さんの動画[後編](日本語訳付き)

https://www.youtube.com/watch?v=bq4sYy6d6EA&feature=youtu.be

脱北者・金柱聖さんの動画(3)

https://youtu.be/pMC2G7akiiM

■ベナTV(日本語版)

https://www.youtube.com/watch?v=4YHLDtOoJOo

■ベナTV(日本語版)動画

https://www.youtube.com/watch?v=KeCTTaSgwx4&feature=youtu.be

■ベナTV(日本語版)動画

https://www.youtube.com/watch?v=_WZoh00PGV8

■ベナ救出団:日本語(1)

https://youtu.be/USkALHXYyfI

■ベナ救出団:日本語(2)

https://youtu.be/W9yxZD9sjuM

■ベナ救出団:日本語(3)

https://youtu.be/Mv2kbq4hamU

■ベナ救出団:日本語(4)

https://youtu.be/xpocs10Hx0E

■ベナ救出団:日本語(5)

https://youtu.be/SYT--pNiFqc

■ベナ救出団:日本語(6)

https://youtu.be/p1MN3RHXQBc

《特定失踪者・横田道人さんについて》

◆氏名:横田 道人

(よこたみちひと)

◆失踪年月日:昭和45(1970)年1月27日

◆生年月日:昭和21(1946)年7月21日

◆性別:男

◆当時の年齢:23歳

◆当時の住所:群馬県碓氷郡松井田町(現・群馬県安中市松井田町

◆当時の身分:会社員。東邦亜鉛安中精錬所研究室に勤務

◆身長:173cm

◆体重:68kg

◆特徴:

1)髪が少し縮れている

2)趣味はハイキング、写真、ギター

3)飲酒・喫煙ともにする

◆失踪場所:群馬県安中市安中の電器店前のバス停

【失踪状況】

群馬大学工学部応用化学科を卒業し、東邦亜鉛に入社して10ヶ月後。

当日は給料日、会社の昼休みに安中駅前郵便局に預金している。

同日残業後午後7時頃、安中市内の電器店にステレオの月賦を支払い、松井田駅行きのバスで帰宅する予定だった。

午後7時30分頃、電器店前のバス停に立っていたのを同店主が見届けたのを最後に行方不明となり、その後全く手がかりなし。

失踪前は特に変化は見られず、1月頃に家族に「新しい研究が成功した」と話していたのでお祝いした。

《特定失踪者・加藤八重子さんについて》

◆氏名:加藤 八重子(石川 八重子)

(かとうやえこ/いしかわやえこ)

◆失踪年月日:昭和53(1978)年9月22日

◆生年月日:昭和15(1940)年9月20日

◆性別:女性

◆当時の年齢:38歳

◆当時の住所:群馬県群馬郡群馬町(現・群馬県高崎市

◆当時の身分:電信電話局勤務(交換手)

◆身長:155cm

◆体重:55kg

◆特徴:盲腸の手術痕あり

◆失踪場所:群馬県群馬町の自宅から

【失踪状況】

当日早朝、八重子さんの長女が部屋を見たら姿がなかった。

夫は夜勤で不在。

前夜は二人の子供とともにテレビを見ていて、子供は午後十時過ぎに就寝している。

部屋は変わった様子がなく、本人のパジャマを除いて、現金、履物、衣類、鞄など何もなくなっていない。

高崎署は事件の可能性も含め捜査を行ったが、全く手がかりが掴めなかった。

群馬県警HP

http://www.police.pref.gunma.jp/

救う会群馬HP

http://sukuukaigunma.web.fc2.com/

【荒木和博・特定失踪者問題調査会代表による加藤八重子さん失踪事件の解説】

加藤八重子さんは昭和53(1978)年9月22日に群馬県群馬町の自宅から失踪しました。

当日朝、お嬢さんが八重子さんの部屋を見たら姿がなく、寝ていた掛け布団が真ん中だけ膨らみ、誰かに引っ張られて出されたという感じで残されていました。当時38歳。

ご主人はその晩夜勤で不在でした。

前夜は2人のお子さんとともにテレビを見ていて、お子さんたちは午後10時過ぎに就寝しています。

部屋は変わった様子がなく、本人のパジャマを除いて現金、履物、衣類、鞄など全て残っていました。

先日お嬢さんとお会いし、あらためて色々お聞きしたのですが、お話ししていてふと気付いたことがありました。

加藤さんのケースは大多数の特定失踪者と異なり、失踪直後から警察が事件性を察知して動いたケースだということです。

子供を別にすれば、大多数の特定失踪者の場合は家族が届出をしても「事件性なし」と判断され、警察はほとんど動くことはありません。警察には年間10万人近い失踪者の届けがあるので、ある程度仕方ないことではあります。

その意味で加藤さんの失踪事件は特異なケースなのですが、警察の視点は北朝鮮による拉致ではなく、一般の刑事事件としてでした。

警察が最初に疑ったのはご主人で、さらに親族も含めてかなり厳しく調べられたそうです。当時小学生だったお嬢さんですら取調室のようなところで事情聴取をされたとのことでした。

しかし、結局何も出てこず、その後は音沙汰なしになっています。

加藤さんの布団の状況からすれば自分から布団を出たとは考えられません。自分から出たなら布団を畳むかめくるかしているでしょうから。

しかも履物もなくなっていないのですから、考えられるのは意識を失った状態で他人に引っ張り出され、そのまま連れ去られたということです。

ところで加藤八重子さんは電電公社(現在のNTT)の職員でした。そしてご主人は国鉄(現在のJR)に勤めていました。どちらも労働組合は旧社会党系です。

また、ご主人は1か月前、職場の野球大会のとき家の鍵を盗まれていました。

失踪時に警察は事件性を考えてかなり綿密に調べているのですから、家族が犯人でないと分かった時点で、他に何がありうるかを考えたはずです。そのとき、北朝鮮とまでは思わなかったとしても、職場のことを考えなかったとは思えません。群馬県は金丸・田辺訪朝団で有名な田辺 誠・元社会党委員長の地元でもあります。様々な意味で北朝鮮との関係も深く、後に原 敕晁さんを拉致して成り代わる北朝鮮工作員辛光洙シン・グァンス)が高崎や前橋のパチンコ屋に身を隠していたこともありました。

このところ色々な情報が出てくる中で、日本人協力者、特に社会党ないし社会党系労組にいた北朝鮮シンパの活動が注目されています。職場の野球で家の鍵が盗まれていること、ご主人の夜勤のときに奥さんが失踪していることからして、周囲にいる事情に詳しい人間が動いた可能性も少なくありません。

加藤さんの失踪は35年前の事件ではあっても、未解決の刑事事件として警察に何らかの記録は残っているはずです。また、当時盛んだった自民党社会党の裏取引の中でこのような問題が握り潰されたことはなかったのかとの懸念もあります。

これまでただ一人の拉致実行犯も起訴できていない警察としては、「一所懸命やっている」というだけではなく、ぜひ結果を出して真相を究明していただきたいと希望する次第です。

《特定失踪者・井上克美さんについて》

◆氏名:井上 克美

(いのうえかつよし)

◆失踪年月日:昭和46(1971)年12月29日

◆生年月日:昭和25(1950)年6月8日

◆性別:男

◆当時の年齢:21歳

◆当時の住所:埼玉県蕨市

◆当時の身分:電気工事店勤務

群馬県前橋市出身

◆身長:167cmくらい

◆失踪当時の服装:オレンジ色のハイネックのセーター

◆失踪場所:埼玉県川口市

【失踪状況】

失踪当日会社の忘年会の後、川口市内の飲食店(キャバレー)で飲み(午前0時~1時)、寿司屋で食事をしたあと友人と別れた。当時泥酔状態。

夜帰宅しなかったので翌30日、妻が前橋市の実家に電話で問い合わせたため両親も失踪を知った。

妻の話では正月は家に行くと言っていたので実家に帰っているのではと思い電話したとのこと。

時計と運転免許証を持っていたが、運転免許の更新なし。

連絡も一切なし。

長男が生まれる直前だった。

■埼玉県警HP

http://www.police.pref.saitama.lg.jp/

◆昭和53(1978)年6月頃

元飲食店店員拉致容疑事案

被害者:田中 実さん(拉致被害時28歳)

欧州に向け出国したあと失踪。

平成14年10月にクアラルンプールで行われた日・朝国交正常化交渉第12回本会談及び平成16年に計3回行われた日・朝実務者協議において我が方から北朝鮮側に情報提供を求めたが、第3回協議において北朝鮮側より北朝鮮に入境したことは確認できなかった旨回答があった。

平成17年4月に田中 実さんが拉致認定されて以降、政府は北朝鮮側に対し即時帰国及び事案に関する真相究明を求めてきているが、これまでに回答はない。

兵庫県警HP

http://www.police.pref.hyogo.lg.jp/

救う会兵庫HP

http://www.sukuukai078.net/04.html

救う会兵庫facebook

http://www.facebook.com/sukuukai078

[In or around June 1978: Former restaurant worker abducted]

Abductee: Minoru Tanaka (28, male, Hyogo Prefecture)

Disappeared after departing Japan for Europe.

The GoJ requested that North Korea provide information on this case at the 12th round of Japan-North Korea Normalization Talks held in Kuala Lumpur in October 2002 and all three Japan-North Korea Working-Level Consultations held in 2004. During the third round of consultations, North Korea asserted that there is no evidence that Mr. Tanaka had ever entered North Korean territory.

Since April 2005, when the GoJ officially identified Minoru Tanaka as an abductee, the GoJ has demanded that North Korea immediately allow him to return to Japan and provide a full accounting of his case. North Korea, however, has not responded.

《特定失踪者・金田竜光さんについて》

◆氏名:金田 竜光

(かねだたつみつ)

◆失踪年月日:昭和54(1979)年ごろ

◆生年月日:昭和27(1952)年

◆性別:男

◆当時の年齢:26歳

◆当時の住所:兵庫県神戸市東灘区青木

◆当時の身分:ラーメン店店員

◆身長:180cm

◆失踪場所:神戸市東灘区

【失踪状況】

金田さんは韓国籍

田中 実さん(昭和53年に拉致)と同じ施設で育った。

昭和52年ごろ、田中 実さん拉致実行犯・韓竜大(ハン・ヨンデ)が経営するラーメン店「来大」に就職。昭和53年に田中 実さんを「来大」に紹介し、ともに働く。同年、韓竜大の誘いにより、田中 実さんがオーストリア・ウィーンに出国。

半年ほどして、田中 実さんが差出人になっているオーストリアからの国際郵便を受け取る。その内容は「オーストリアはいいところであり、仕事もあるのでこちらに来ないか」との誘いであった。

田中さんの誘いを受け、打ちあわせと言って東京に向かったが、以後一切連絡がなく、行方不明となる。

連絡がないことを不思議に思った友人が、この間の事情を知る韓竜大に再三説明を求めたが、「知らない」と繰り返す。

その後失踪した2人を知る友人たちの間で「2人は北朝鮮にいる」との噂が広まり、韓竜大に近づく者がいなかった。

救う会兵庫」は平成14年10月に韓竜大、15年7月にその共犯である曹廷楽(チョ・ジョンガリ)についての告発状を兵庫県警に提出している。

兵庫県警HP

http://www.police.pref.hyogo.lg.jp/

救う会兵庫HP

http://www.sukuukai078.net/04.html

救う会兵庫facebook

http://www.facebook.com/sukuukai078

救う会認定拉致被害者・福留貴美子さんについて》

◆氏名:福留 貴美子

(ふくとめきみこ)

◆失踪年月日:1976(昭和51)年7月18日または19日

◆生年月日:1952(昭和27)年1月1日

◆当時の住所:東京都渋谷区恵比寿

◆当時の身分:アルバイト

◆最終失踪関連地点:海外

【失踪状況】

1976(昭和51)年7月中旬、同居していた友人に「モンゴルに行く」と言い残して出国後、行方不明となる。

1980(昭和55)年3月、突然同居していた渋谷区恵比寿の友人宅に現れた後、横浜市の友人宅に2泊した後、「大阪に行く」と言い残して再び行方不明となるが、後に北朝鮮に渡ったよど号犯の岡本 武と結婚し2児をもうけていたことが明らかになる。

1996(平成8)年夏によど号犯グループの小西隆裕から実家に「1988(昭和63)年夏に土砂崩れで死亡したと北朝鮮側から知らせを受けた」旨の手紙が送られてきたが、真相は不明のままである。

■警視庁HP

http://www.keishicho.metro.tokyo.jp

■神奈川県警HP

http://www.police.pref.kanagawa.jp/

大阪府警HP

http://www.police.pref.osaka.jp/

高知県警HP

http://www.police.pref.kochi.lg.jp/

新潟県警・愛知県警公開特定失踪者・渡邉浩成さんについて》

◆氏名:渡邉 浩成

(わたなべひろまさ)

◆当時の年齢:23歳(昭和60年当時)

◆当時の住所:愛知県名古屋市中区

新潟県三条市出身

◆当時の職業:郵便局員

◆身長:170cmくらい

【失踪状況】

昭和60年12月、岐阜県岐阜市の職場を出た後、行方不明になっています。

新潟県警HP

http://www.police.pref.niigata.jp/

■愛知県警HP

http://www.pref.aichi.jp/police/

岐阜県警HP

http://www.pref.gifu.lg.jp/police/

拉致事件、捜査の現状】

北朝鮮による拉致事件を巡り、日本の警察はこれまで実行犯や指示役として北朝鮮の元工作員たち合わせて11人を国際手配しています。

拉致には金正日キム・ジョンイル)総書記が掌握していた対外情報調査部と呼ばれる工作機関が組織的に関わっていた疑いが強いと見て捜査を続けています。

このうち、福井県の地村保志さん・富貴恵さん夫妻を拉致した実行犯として元工作員辛光洙シン・グァンス)容疑者が手配されています。

また、大阪府の原 敕晁さんが拉致された事件では、辛容疑者とともに金吉旭(キム・キルウク)容疑者も共犯者として手配されています。

この他、東京都の久米 裕さん拉致事件では金世鎬(キム・セホ)容疑者が、新潟県曽我ひとみさん拉致事件にはキム・ミョンスク容疑者がそれぞれ関わったとして手配されています。

北海道出身の渡辺秀子さんの子供2人の拉致事件では、工作員グループのリーダー格で北朝鮮にいると見られる洪寿恵(ホン・スヘ)こと木下陽子容疑者が手配されています。

新潟県の蓮池 薫さん・祐木子さん夫妻の拉致事件ではチェ・スンチョル容疑者が実行犯として手配されている他、金総書記が掌握していた対外報調査部と呼ばれる北朝鮮の工作機関の幹部であるハン・クムニョン容疑者とキム・ナンジン容疑者が拉致の実行を指示したとして手配されています。

ハン容疑者たちは工作機関で「指導員」と呼ばれる立場で、辛光洙容疑者たちもこの組織の一員だったことがわかっており、警察は北朝鮮が組織的に拉致を実行した疑いが強いと見て捜査を続けています。

よど号ハイジャック事件のメンバーたちも1980年代にヨーロッパで相次いだ3人の日本人拉致に関わった疑いで国際手配されています。

このうち、有本恵子さん拉致事件では魚本公博(安部公博)容疑者が、石岡 亨さんと松木 薫さん拉致事件ではよど号メンバーの妻の森 順子・若林佐喜子両容疑者がそれぞれ手配されています。