もずの独り言・はてな版

半蔵ともず、はてなでも独り言です。

【みんな生きている】番外編/JNN

f:id:Hanzoandmozu:20190203104619j:plain

-その命、見捨てますか?-

《ある女子高生の取り組み 「紛争時も学校と子どもを守ろう」高校生が政府に要請》

【1月27日日曜日】

海外の紛争地では武装組織に学校を占拠され、子どもたちが学校に通えなくなるケースが数多くあります。紛争から子どもたちの教育環境を守ろうと日本の高校生たちが活動しています。

紛争地で繰り返される学校への攻撃。標的になるのは子どもたちです。中東イエメンでは武装組織が学校を占拠し、通えなくなった子どもたちが抗議しています。学校が軍事拠点になれば、教育を受ける場がなくなってしまいます。

この日、外務省を訪れたのは東京都内の高校に通う小林妃奈さんと桶谷里緒さん。2年前、課外活動で、紛争地では学校が軍や武装組織の拠点として利用されている現実を知りました。

「教育を受けているからこそ知った自分が今、教育を受けられない子どもたちにできることは高校生としてキャンペーンを立ち上げて」

(桶谷里緒さん)

2015年、“開校している学校を軍事目的で使うことは可能なかぎり避ける”ことを柱とした「学校保護宣言」が策定され、83か国が調印しました。しかし、日本政府は調印していません。

「ここの国(日本)の中で世論をつくる。高校生の力だけど、高校生でも世論を大きくすることはできるのではないか」

(小林妃奈さん)

小林さんや桶谷さんたちは、日本も調印してほしいと呼びかけ、長崎や沖縄の高校生たちとも協力し、1万2500通を超える署名が集まりました。署名を持った小林さんと桶谷さんたちは防衛省へ。

「“ここはどうしても自衛隊の活動のために使わせてください”ということも起こりうる」

防衛省防衛政策局・松尾友彦企画調整官)

担当者は“戦争が起きた際に学校にいる学生を保護することも自衛隊の任務である”と慎重な姿勢を崩しませんでした。

「29か国で学校が軍事利用される現状も日本で考えるべきなのでは」

(桶谷里緒さん)

「成長できた環境が学校にあった。どの子どもも例外なく同じように感じていて、学校という場所を守ってほしいと」

(小林妃奈さん)

専門家は…

「もし本当に他の国に攻撃されたら、もちろん日本は学校を防衛できる。日本政府は利便性に固執するのをやめるべき」

ヒューマン・ライツ・ウォッチのケネス・ロス代表)

外務省でも「現状での調印は難しい」とされ、河野太郎外務大臣に署名を手渡すことはかないませんでした。

2人は、高校卒業後も粘り強く活動を続けます。

■HRW

https://www.hrw.org/ja